世界農業遺産「茶草場農法」の限定茶を販売する老舗のお茶屋

平成30年度 第11回地域マーケティング大賞
特別賞


店主は「日通」で40年間修業(店主いわく定年退職まで修行)した後、家業のお茶屋を事業承継した老舗のお茶屋である。「世界農業遺産」をご存じだろうか、世界で36地域の農法が登録されている。日本では8か所の伝統的な農法が登録され、その中の静岡県掛川市周辺の「茶草場農法」で栽培された茶葉を独自のルートから仕入れ販売するなど、店主のこだわりにあふれたお茶屋である。店舗の商品は、店主が感動したものだけを取りそろえるこだわりを持ち、品揃えしている。

受賞ポイント
1. 限定性 矢島園で扱う静岡県掛川市周辺の「茶草場農法」(世界農業遺産登録)で栽培された茶葉は、都内では当店だけの限定品である。
2. コミュニケーション 店主が語る“こだわりの商品”の誕生秘話などは、商品への愛情にあふれ感動ものである。
3. 地域貢献度 町会の役員を歴任し、近所の稲荷神社と連携したイベントを模索し実現に向け活動を行っている。

 

店主が感動した商品のみを販売するスタイル

「冷凍焼きいも」:冬の定番商品である焼き芋を夏向けに開発した冷凍焼きいもは大塚の新名物にTVなどでも紹介されている。

「伊勢神宮の玄米茶」:伊勢神宮の萱場(伊勢神宮の萱葺屋根の萱を栽培している山)から湧き出るお水で育てたお米を焙煎して、ブレンドした伊勢のお茶農家とお米農家の合作商品。

「ミドリムシの力」:ミドリムシ「ユーグレナグラシリス」を使用したサプリメント。 ユーグレナグラシリスは単体でも非常に優秀な食品だが、その栄養価と排出能力を更に伸ばすために研究を重ね、各種有効成分を独自配合しましている。

埋もれた素晴らしい商品や文化が日本には多くある。少しでも素晴らしい商品を世に広めたいとの店主の思いの詰まった品揃えが特徴である。

40年間の修行で芽生えた思いの品揃え


お茶屋の長男として誕生した店主は大学卒業後40年間運送業界で働き、定年退職後に家業のお茶屋を事業承継した。
運送業界での40年間を店主は修行の期間という。運送業での様々な経験から、日本には埋もれた素晴らしい商品や文化が多くあることを学び、このような商品や文化を広めることが店主の使命であると考え品揃えに反映させている。
その1つが世界農業遺産である。ユネスコの世界遺産の認知度は非常に高いが伝統的な農法に与えられる世界農業遺産の認知度は非常に低い。
伝統的な掛川の「茶草場農法」で生産されたお茶は、効率を優先させた大量生産のお茶とは一線を画し、濃く非常に味わいがある。

このような商品を発掘し世に広めることに情熱を向ける素敵な店主である。

 

店舗情報


店舗情報
(菊)矢島園
住所 豊島区北大塚3-22-8
業種 お茶屋
ホームページ http://www.os-bell.jp/shop/detail/?s=47/

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