老舗の味を楽しむファンの口コミやSNSで人気

平成30年度  第11回地域マーケティング大賞
最優秀賞


御菓子司「中里」は、明治六年日本橋で三河屋保兵衛(通称三安)の名で創業。
その後、大正十二年に駒込の現在の地に移り営業を続けている東京でも有数の老舗の和菓子店です。
人気商品「揚最中」「南蛮焼」は三代目が考案し、いまも昔ながらの秘伝のレシピで伝統を受け継ぎ自社工房で家族だけで製造している。季節商品として江戸庶民に親しまれた冬場限定の「ぶどう餅」はここでしか味わうことができない逸品。平成24年から大丸百貨店の「東京下町おやつ」として大丸の売り場で「中里」の商品販売を開始している。

受賞ポイント
1.  地域性 明治六年創業の東京を代表する老舗の和菓子店で、永きにわたり地元をはじめ多くのお客様に愛され続けてきた
2.  限定性 「揚最中」「南蛮焼」など、当店ならではの伝統的な秘伝のレシピ
による和菓子や季節限定の「ぶどう餅」「水ようかん」も絶品
3. 3. CS経営 当店の和菓子は、戦前は宮内庁準御用達にもなった由緒ある伝統を受け継いでいる。六代目の店主は実直で気さくな方。接客も丁寧でぬくもりがある。

伝統を守り地元に愛されている繁盛店

駒込駅からすぐ近くのアザレア商店街の一等地の一角に自社ビルがあり、菓子工房(2階)と店舗がある。店舗内は意外に狭いが清潔で接客も家族経営の老舗らしく丁寧でぬくもりを感じさせてくれる。
人気の商品はなんといっても、「揚最中」「南蛮焼」などの由緒ある和菓子であるが、これらは秘伝のレシピで伝統の味を守り続けている。

賞味期限が3日間で地方発送は難しいためより一層の希少価値を有する商品といえる。
唯一、この商品をこよなく愛する女優西田ひかるさんのおススメサイトKokode giftのみにてネット通販で購入することができる。
なお、お客様より要望も多いため、”賞味期限が商品到着日または翌日まで”とご了解をいただいたうえ、本店でのみ電話での配送を承っているとのこと。

 

南蛮焼(おぐら餡/うぐいす餡※期間限定)

中里店内

口コミやネットなどの情報流通により人気が高まる

老舗の味を楽しむファンの口コミやSNS等のネット情報での拡散、そして大丸百貨店「東京下町おやつ」のチラシ、DAIMARUのサイト、食べログ、TV取材などの多彩なメディアで「中里」の商品について紹介されることが多くなり、認知度は一層高まってきています。
このように伝統的な老舗の和菓子の世界においても、その商品特性や嗜好性をうまく顧客に訴求することができれば、現代の人びとにも共感を得ることができマーケットを拡大することにつながるといえます。そこには、他では真似のできない伝統的な匠のもつオンリーワンの職人技が光っていることを忘れてはならないと思います。
老舗企業であっても時代の流れに乗って行けず、多くの企業が淘汰されているのも現実としてあります。老舗の看板にあぐらをかくことなく、時代の変化を見つめながらどう生き続けるか常に考えていく必要があるといえます。


店舗情報
御菓子司 中里
住所 東京都北区中里1-6-11
業種 和菓子店
ホームページ http://nakazato-kashi.jp/

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