こんな眼鏡店のPOP見たことない!
平成28年度 第12回おもしろマーケティング大賞
最優秀賞
スーパー等での実演販売向け雑貨卸を経て眼鏡卸を経営していた当社。卸経営は限界と判断し、卸倉庫を改装して2009年から老眼鏡アウトレットとして当店を開業した。しかし、小売も量販店やネット通販との競合と差別化するためエンターテインメント性が必要と考え、店名を「老眼眼鏡博物館」とし、店舗のファサード(正面)を大量の眼鏡でを貼りめぐらす等、様々なマーケーティングの工夫を凝らし、正におもしろマーケティングを展開している。
1. | 口コミ | 観光バスツアーのルート化を実現する等、強力なバズマーケティングを仕掛けている |
2. | 娯楽性 | おもしろPOPはもちろん、お釣りにもエンターテーメントを意識している |
3. | CS経営 | 初来店客には、記念に老眼鏡年中無料進呈などサプライズで満足度をアップ |
POPが大きい店ほど繁盛店
また、暇を見つけては全国各地の繁盛店を視察し、“店の業績とPOPの大きさは比例する”ことを発見。店づくりに活かしている。
初来店客には記念に老眼鏡を年中無料進呈するほか、毎月各種無料贈呈の企画を実施して来店客にサプライズを提供するなど常に楽しんでもらえる工夫を忘れない。
店内の壁面・天井などに、10,000本のサングラス群を展示。新製品、未来型サングラスから、大正・昭和期のアンティークなサングラスまで非日常性を強く意識している。
ホームページで観光バスの立ち寄りを呼びかけることにより、観光バスツアーのルート化を実現する等、強力なバズマーケティングを仕掛けている。50銭という値付けで、お釣りは板垣退助の50銭紙幣というのも楽しい。災害時に持ち出せる携帯眼鏡など、品揃えにも目が行き届いている。
様々な試みはマスメディアにも伝わり、TV「ぶらり途中下車の旅」「このへん!!トラベラー」「火曜サプライズ」「はなまるマーケット」「スーパーJチャンネル」など多数のテレビでとりあげられ、さらに来店客を呼び寄せる好循環となっている。
日本の流通業が数年後に大きく変わる
永年流通業界を生き抜いてきた社長は、あと数年で日本の流通が大きく変化することを感じている。
ロードサイドに大型モールを展開する大手も例外ではないとのこと。インターネット販売、少子高齢化、オムニチャネル、IoT、AIと外部環境は次々変化する。生き残りのためには、あっと驚くような奇策も考えている。
店舗を構える池袋は意外にも寺社の街でもある。そんな街の特色を活かし、街おこしで地域を巻き込みながらの新展開である。常に変化を先取りして仕掛けていく発想が会社の盛隆を支えているようだ。
老眼めがね博物館 |
|
住所 | 東京都豊島区南池袋3-16-9 |
業種 | 眼鏡店 |
ホームページ | http://rougan-megane-hakubutsukan.com/ |