“目白の母”が健康料理でおもてなし

平成28年度  第10回地域マーケティング大賞
特別賞


目白駅から3分の当店は開業して 45 年目の地域に親しまれる居酒屋。 オーナー店長のおかみは気さくで「目白の母」と呼ばれ、”元気 を与える店”として有名。地域に顔が売れている。目白はターミナル駅の池袋と学生街の高田馬場の間に位置し、乗降客こそ少ないものの、徳川黎明会や旧近衛邸の車廻しの欅が残り閑静な住宅街を形成している。学習院や日本女子大がある学生の街でもあり、当店でも大学の先生やOBのなじみ客が多い。皇太子様の恩師も常連客だったとのこと。

受賞ポイント
1. コミュニケーション 気さくなおかみさんが家族でおもてなし。
2. 限定性 名物のいわしのつみれをはじめとして、健康ににこだわった料理を提供。居酒屋が少ない目白の貴重な存在
3. 歴史性 池袋というターミナルの隣駅という難しい立地で長年経営を継続

気多(けた)大社の“気”と“いわし料理”

石川県能登半島の付け根に位置する気多(けた)大社に参拝して“気”をもらってくるというおかみさん。その気でお客様を元気にしたいという思いで毎年通い続けている。気多大社は縁結びの神様でもある。
店舗正面の壁面には“からだにやさしいけんこう料理”“心をこめてつくりました”とやさしい書体で描かれている。店舗で店のコンセプトを目一杯表現しており、マーケティングとしての気配りもされている。看板料理のイワシのつみれは手作りで滋味豊か。素材のうまみが楽しめる逸品である。
2階には宴会に利用できる桟敷があるが、隠れ家的な雰囲気で落ち着くと評判であり、地元住民や大学関係者の間で重宝されている。

 

これからも貴重な個店として

人口減少や若者の飲酒離れで飲食店には非常に厳しい経済状況が続いている。効率化を追求したチェーンオペレーションの大手企業も消費者に飽きられればあっというまに衰退する。
そんななか流行を追うのではなく、あくまでも人と人とのコミュニケーションを大切にする当店のような個店は、いつの時代でも老若男女を問わず指示されるものである。目白という変わらない街の変わらない居酒屋。これからも新しい住人に指示され続いていきそうだ。


店舗情報
青魚料理「すみれ」
住所 東京都豊島区目白3-14-6
業種 居酒屋
ホームページ  ―

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