11月3日(水)に恒例の豊島区診断士会による秋の見学会が開催されました。
当日は晴天に恵まれ気持ちの良い見学会となりました。
今年度の秋季見学会は、スカイツリーで来街者も増加している墨田区にて新しいポイントカード事業(すみだぽいんと)を開始された墨田区商店街連合会の内、キラキラ橘銀座商店街を訪問し大和墨田区商店街連合会副会長にお話を伺った。総勢13名での訪問となったが、日頃の態度が良いのか秋晴れの天気の中で実施されました。
キラキラ橘銀座商店街は、戦時中の空襲や、関東大震災の被害を免れた地域にあるため昔ながらの家並みがつながっている商店街です。長さは470mで平均12坪の商店が現在は90店舗存在しています。
商店街活動の主な事業としては下記の3大事業があります。
1) 販売促進事業:朝市、びっくら市、中元、歳末セール
2) コミュニティー事業:ワイワイウェーク、たなばた
3) シルバーカード事業:ライフカード事業
朝市は、毎月第4日曜に実施し29年間継続中、最近ではチラシを抜いても集客できています。当初は137店舗中100店舗の参加があったが、現在では40店舗が参加しています。
朝市をきっかけとして色々な活動が出来ると考えるようになり、びっくら市も始めました。この事業は、春と秋の年2回だけチラシを打って全店参加をうたった事業であったが、500m範囲内にオリンピクが1万坪の広さで出店し、その脅威への対応として更に力を入れた事業となり現在では年間5回開催するまでになっている。参加店舗数は当初の80店舗より40店舗弱の参加となっている。そのほか色々の事業の説明を苦労話を交えてご説明いただいた。その中でも筆者が印象に残った言葉を下記に記す。
大和さんいわく「お客を裏切らない店でなければならない」
・ イベントは継続し当てにされるようにならないといけない
・ お客が欲しい品物が無いと売れない
・ ポイントを子供だから、男性だから付けないでも良いだろうとの店側の勝手な考えでなく決めたことはきちんと実施することが大切
・ イベントの内容は10日以内に反省会を実施、普段の日和どれだけ売れたか名度を話し合い、同じ業種の店が全て売れていないならばそのイベントは、その業種向きのイベントではなかったと、売れない店のことも考える。
・ 色々の地域の商店街の方が見学に来ていただけるが、地域の特性があり事業のノウハウだけ持って帰っても成功にはおぼつかない。
ポイントカード事業は、Suica、PASMOカードのクレジット、電子マネーが利用できるカード事業で独自のすみぽかーども発行されています。ポイントカードのメリットとしては利用者には利便性の向上、店舗側には効果的な販促活動が出来ることで、従来の巣担保事業では見えなかった自店の顧客の姿が見えるようになります。また、ポイントをセンタかんりすることにより、様々な機能の拡張が可能となります。実際にデジタルサイネージを8箇所にも受けタッチラリーの開催や、スカイツリーの入場料にも利用、墨田花火大会の桟敷席にも利用、江戸博入場料にもなどとポイントを利用して情報化や販促効果をみこめるようになります。10月1日よりカード事業が実施され現在9,000名が加入済み、内70%がすみぽかーどとのことです。カードが利用できる店舗数は120店舗が近隣の商店街を含め使えるそうです。直近でも事業としては180店舗、200台の設備導入計画とのことでした。
その後スカイツリーを見学し懇親会にて色々意見交換などを行い有意義な半日となりました。
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