平成19年11月8日(金)西川会長を筆頭に豊島区中小企業診断士会有志7名で川越の商店街を見学した。
1.小江戸川越小判の取組
まずは、「地域商品券事業」である「小江戸川越小判」の話を聞きに西武新宿線本川越駅より北へ1Kmほど離れた川越商工会議所を午後1時に訪れた。
出迎えてくれたのは、川越商工会議所団体支援課の事業推進係長の中村様と川越商店街連合会事業協同組合専務理事の石塚様の2名である。
当日の午前中は、遠く北海道は函館市より話しを聞きに訪れた団体の方がいて1日中忙しくされていた。
小江戸川越小判は現在3代目である。発行期間は平成18年10月3日より平成20年2月29日までである。
小江戸川越小判のルーツは秩父市商店連盟事業協同組合が行っている秩父市共通商品券である和同開珎にあった。
「地域商品券」事業として地域のコミュニティーの活性化・再生化をはかり、併せて経済的波及効果を生み出すものとして期待されている。
3代目にして地域の大型店である丸広百貨店川越店、イトーヨーカ堂川越店、川越プリンスホテル、川越東部ホテルでの使用も可能となり、現在は約300店舗での使用が可能であり、過去の2回よりも流通しているとのことであった。
ちなみに第1回は7万枚の発行、第2回は5万枚の発行、第3回は3万枚の発行である。
使用者は950円にて購入し1,000円分の商品を購入でき、購入限度額はお一人様20万円までとされている。
換金は事務手数料として5%を差し引いて商連組合の小切手で特定の日に換金される。換金後の再度販売するための小判の掃除や帯封の取付け等の作業や、第1回目の小判をキーホルダーやネックレスへと再加工する作業もなるべく費用を掛けないよう、現在77歳になられる専務理事お一人で、ボランティアでされているとのこと。
お金での解決ではなく「人」「リーダシップ」「情熱」が必要との話に一同賛同した。貴重なお話をありがとうございました。
2.蔵の街から喜多院へ
本川越から商工会議所(国の登録有形文化財)に行く途中には大正浪漫夢通りを歩き古き時代を懐かしめる。
また、埼玉りそな銀行川越支店も有形文化財であり洋館のつくりを見学できる。
蔵の町並みを歩き菓子屋横丁へ歩く間に20年前の町並みとの比較写真展があり、当時の電線が地中化され、お店の看板が取り外されて、蔵を前面に出した景観へと変化しているさまが見て取れた。
菓子屋横丁では懐かしいお菓子に出会い思わず購入。その後喜多院までを散策し秋の川越を満喫した日であった。
秋の見学会(平成19年11月)
小江戸川越小判の取組と川越商店街の見学報告
城西支会 井手上 悟